2019年9月30日月曜日

【令和元年度】実習17日目(2019.9.27)

 社会福祉協議会の社会福祉士にインタビューを行いました。「何故、社会福祉士になろうと思ったのか」「イメージしていた社会福祉士像」「理想と現実のギャップ」「主体性を引き出すためには」の4項目について、8名の社会福祉士に話を伺いました。研究テーマでもある「主体性」について、共通して話されていたキーワードとして「本人の話をよく傾聴し、思いをくみとる」「一緒に考える」「やりすぎない」などがありました。考えるための情報を提供し、一緒に考え、後方支援していくことが大事であることを学ぶことができました。また、「理想と現実のギャップ」について、指導者から「社会福祉士には必ずジレンマがあり、それを敏感に感じとることが必要」との話がありました。敏感に感じ取ることで、課題がみえてくるものと思いました。

 
 

【令和元年度】実習16日目(2019.9.26)

 社会福祉士の資格を有する友澤弁護士から「司法と福祉の連携」をテーマに講義を受けました。福祉とは何か、社会福祉士とは何か、連携するとはどういうことかなど、普段何気なく使っている言葉の意味を改めて考えさせられる講義でした。「連携」とは「役割分担」「共同」「補完」であり、この3点がないといつの間にか連携は解消されてしまうものであるとのことでした。「役割分担」とは、目標に向かってそれぞれの役割を明確にすることであり、そのためにはそれぞれの役割を理解すること(なにをする職なのか、どんなことができて、どんなことができないのか)が必要であることを学びました。そのうえで「共同」し、互いに不足する部分を補いあう(「補完」)そして、互いに日常から相談し会える顔の見える関係を築くことが本当の意味での「連携」であるとのことでした。これまで簡単に「連携」という言葉をつかってきましたが、この3点を押さえて連携することで、初回の顔合わせであっても異なってくるものと思われます。社会福祉士及び介護福祉士法第2条の社会福祉士の定義において、「連絡及び調整」を業とする者とあるように、社会福祉士は「連携」の中核を担う職業である。日頃から専門職だけに限らず住民も含めたコミュニケーションを大事にしなければならないと考えるとともに、そうした日常が「連携」「ネットワーク形成」へとつながっていくものと考えます。
 

【令和元年度】実習15日目(2019.9.24)

  2ヶ月ぶりの実習再開となりました。後半10日間、前半の記録を読み返しながら、ラストスパートをかけられればと思っています。
 午前中は、実習最終日の実習成果発表会に向けて、研究テーマに係る内容検討を指導者の指導を受けながら行いました。前半の実習では「主体性」をテーマに学びを進めてきたので、実習成果発表会の研究テーマは「住民の主体性の形成と地域共生社会の実現」とすることにしました。これから、資料の収集や内容の構成など、まとめあげていかなければなりません。どんなことになるのか、不安ではありますが頑張ります。

午後からは、北部地区地域包括支援センターでの実習でした。居宅介護支援事業所等巡回訪問に同行させていただきました。ケアマネの課題・悩みでは、サービスを受けたいためのプランになってしまっているケースもあり、将来的なことも考えるとこの支援でいいのかと考えることもよくあるとのことでした。希望と意向は異なることから、利用者のこれまでの人生の背景をアセスメントし、希望するサービスの先にどうしたいのかを聞き取ること、やりたくないからサービスを受けたいのか、できないからサービスを受けたいのかを見極めることがケアマネには求められるものであり、それには面接技術の差が大きいことを学びました。また、利用者の意向に基づくプランができてもサービスの供給がままならない現実があることも学び、インフォーマルな社会資源の必要性を実感しました。